阿蘇火山博物館 館長 池辺伸一郎 様
元々は東京で地質調査のコンサルティングの仕事をしていましたが、阿蘇でこんな仕事があるよと声をかけて下さって、そこから阿蘇火山博物館に携わることになりました。携わるにあたり、阿蘇のことを少しでも知っておかなければならないと思い色々な本を読んでいるなかで、熊本日日新聞さん出版の新・阿蘇学という本で初めてリモナイトというものを知りました。
そして、何かのタイミングで日本リモナイトさんの工場に行く機会があり、そこで杉原さん(株式会社日本リモナイト会長)とお会いしてからリモナイトについて色々教えてもらいました。リモナイトを塗ったパンやリモナイトが入った豚汁を食べたことを今でもよく覚えています。
リモナイトは我々、阿蘇に関わる人間からすると面白い存在であり貴重な存在であり不思議な存在です。自然科学的に見てもまだまだわからないことがたくさんありますけど、それでもやっぱりリモナイトにロマンを感じます。
またその活用や人間との関わりも非常に興味深いです。文化的・歴史的にも昔から阿蘇に関わっており、昔はベンガラに使われていたことや、鉄器の素材に使われていたとの話もあります。事実かは定かではありませんが可能性はゼロではない、そういったロマンがあると思います。また最近では環境に対してもリモナイトさんが活用されているのも含め、無限大の可能性を秘めていて何でもありのリモナイトは非常にすばらしいと思います。これからの活躍に期待しています。