セラミックによる水質浄化
セラミックとは加熱処理し焼き固めた焼結体などのことを指し、リモナイトを特殊焼成加工したセラミックは表面の凹凸や無数の微細な穴により残留塩素(カルキ)やリンを吸着し、飲料水の水質改善や水槽などの汚れ付着防止など、水質浄化に効果を発揮します。
上水試験方法により残留塩素を計量し、計量前では0.45mgセラミック投入後は0.1mg未満となりました。またリモナイトのミネラル成分が溶出するため、ペットボトルに水道水とセラミックを入れておくだけでカルキ臭の取れた美味しいお水に生まれ変わります。
株式会社日本リモナイト. リモナイトを焼成・特殊加工したリモニックの実験結果, 20??,
実業之日本社. ミネラルウォーター活用ガイド, 1995,
酸化還元電位
リモナイトセラミックを入れた水の酸化還元電位を測定すると、200mVまで減少し天然水に近い性質になることが確認されました。
株式会社日本リモナイト.リモナイトを焼成・特殊加工したリモニックの実験結果, 20??,
リン吸着
アオコの増殖に必要な主な栄養源として炭素、窒素やリンがあげられます。このうち炭素は生物の呼吸により二酸化炭素として、窒素は硝化細菌によって窒素ガスとして大気中に放出されますが、リンは閉鎖水域の循環系から出ていくことはありません。そのためアオコなどの増殖を防ぐためにはリン濃度を低減することが効果的と考えてられています。
セラミック2.5kgをカラムに充填しリンを溶かした試験水を流速200mL/minで循環させリン吸着試験を行った結果、11時間後は初期濃度の半分に減少し、22時間後には検出されなくなり、リン吸着能力があることが判明しました。
高水 恵. リモナイトの水質浄化機能の解明と水環境への応用に関する研究. 熊本県立大学大学院 環境共生学研究科 大気・水系環境科学分野 水環境科学研究室, 2005,
株式会社日本リモナイト.リモナイトを焼成・特殊加工したリモニックの実験結果, 20??,
遠赤外線
遠赤外線とは赤外線の種類の1つであり、人の目には見えない電磁波のことで、放射された遠赤外線が物質に届き吸収されるとその物質の分子を振動させる働きがあり、振動することで摩擦熱が発生し物質が暖かくなります。セラミック類は遠赤外線発生量が多いと言われており、タイル状に成型したリモナイトセラミックを分析したところ積分放射率が95.0%と高値を示しました。
一般社団法人 日本エレクトロヒートセンター. “赤外・遠赤外加熱の原理”. https://www.jeh-center.org/infrared_genri.html ,
日本板硝子テクノリサーチ株式会社 伊丹事業所. 遠赤外線放射測定試験報告書. 2006,
セラミック実験写真
水槽や花瓶にセラミックを入れ試験をしました。
水槽ではアオコの発生を低減させ、切り花では花が長持ちすることが確認できました。
セラミックを入れた一番右の瓶の切り花が長持ちしました。
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